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令和5年3月18日、古賀市は、関連する各分野が連携して、環境保全や人と動物の共生社会づくり、自然や動物とのふれあいを通じた健康づくり、自然と調和した産業の振興などに向けた活動に、ワンヘルスの理念のもと取り組んでいく「古賀市ワンヘルス推進宣言」を表明しました。
ワンヘルス(One Health = 一つの健康)とは人と動物の健康、環境の健全性は一つとして考えて、医師や獣医師、専門家や研究者だけでなく、行政や企業、市民も一緒になって、みんなで解決していこうという活動です。
福岡県では、令和2年12月に、全国で初めてとなる「福岡県ワンヘルス推進基本条約」が制定されました。それに基づき福岡県のワンヘルスの実践の基本方針を具体化した「福岡県ワンヘルス推進行動計画」が令和4年3月に策定、また市町村や事業者、県民などが担うべき責務などを定めた「環境と人と動物のより良い関係づくり等福岡県におけるワンヘルスの実践促進に関する条例」が令和4年10月に制定されました。
「福岡県ワンヘルス推進基本条例」では、ワンヘルスに関する「6つの基本方針」が示されています。
1.人と動物の共通感染症対策
「人と動物の共通感染症」とは病原体を持つ動物から人へ、また人から動物へうつる病気のことです。その中には新型コロナウイルス感染症をはじめ、鳥インフルエンザなど大きな問題となった病気がたくさんあります。
例えば…狂犬病の予防注射を毎年1回受ける、手洗い・うがいをきちんとする
2.薬剤耐性菌対策
わたしたちは、細菌による感染症を治すために抗菌薬(抗生物質など)を使用しています。しかし、最近、薬が効きにくい細菌「薬剤耐性菌」が増えていて、感染症が治りにくくなっているという問題が起こっています。
例えば…薬は決められた用法・用量を守って飲む
3.環境保護
近年の大量消費・大量生産は、人や動物にとって貴重な森林や生態系を破壊し、気候変動の一因となっています。地球の温暖化は熱中症のリスクを高めるだけでなく、様々な災害の原因となり、人だけでなく動植物にも大きな災いをもたらしています。また、大規模な森林伐採や急速な都市開発は、これまで、人間社会と触れ合う機会のなかった野生動物が保有していた病原体と、人が遭遇するきっかけを作ったとされています。
例えば…公共交通機関を使う、キャンプなどで出たごみは持ち帰って処分する
4.人と動物との共生社会づくり
犬や猫などの動物(ペット)たちは、わたしたちの日常に癒しや幸せを与えてくれる存在です。その一方で、ちゃんとペットのお世話をしなかったり、いじめたり、捨てたりする悲しい出来事も起こっています。動物との関係をより良く保つためには、その動物をよく理解し、ペットとして飼う場合は、飼い方を十分に知っておく必要があります。
例えば…ペットの健康管理をきちんと行う、ペットの不妊・去勢手術を行う
5.健康づくり
心も体も健康でいることはみんなの願いです。例えば、多様な動植物に囲まれた自然の中で気晴らしに散歩をしたり、スポーツなどの趣味を楽しみ、家族や友人と過ごすことは、人を元気にする力があります。
例えば…犬と一緒に散歩をする、徒歩や自転車で通勤・通学をする
6.環境と人と動物のより良い関係づくり
私たちの健康は、健全な環境でつくられた食べ物を食べることで保たれています。安全なお米や野菜をつくるには、健全な自然環境が必要となります。また肉や卵、牛乳などは、動物の「いのち」から生まれますので、牛や豚、鶏などが健康に育つように環境を整えることも大切です。
例えば…米や野菜をつくる田んぼや畑には肥料や農薬を正しく使うようにする、地元でとれた野菜を食べる
〇関連リンク
福岡県「ワンヘルス”One Health”~人と動物の健康と環境の健全性は一つ~」
(別のウィンドウが開きます)
福岡県ワンヘルス推進ポータルサイト(別のウィンドウが開きます)
環境課
環境整備係
電話:092-942-1127(直通)
Eメール:kankyo@city.koga.fukuoka.jp