吉永克美(よしながかつみ)さんが、「令和5年秋の褒章」で藍綬褒章(らんじゅほうしょう)を受章されました。
吉永さんは古賀市において、平成10年から保護司として長年活動され、現在は糟屋保護区保護司会古賀支部の支部長を務めています。
写真中央が吉永克美さん、右が上手幸信副支部長
受章されたご本人からのメッセージを掲載します。
私は平成10年10月、亡き父がそれまで務めていた当時古賀町保護司会の役員様より推薦を受け、父子二代で今日まで半世紀にわたって更生保護の道を歩んで参りました。
保護司制度の源流は、今から約130年前の明治21年、静岡県浜松市在住で実業家の金原明善氏と刑務所の副所長であった川村矯一郎氏によって、刑務所から出所しても帰る家もなく、食べていくための仕事も雇い先も無い人に、食事を与え、仕事を与え、住居を提供して、再び罪を犯さないで何とかして更生出来る様にとの願いで民間の更生保護会社を起こされました。
現在の古賀市の保護司会定数17名のうち、13名は先輩方が築いて来られた半世紀以上の歴史の礎に立って、犯罪や非行を犯した人はもちろん、その家族や引受人とも、愛情を持って、食べていけるための職業に就ける様に、そして願わくば、狭くとも帰る居場所の住居があれば、再犯防止につながり、本人が更生でき、以て犯罪や非行ひいては争いのない明るく平和な社会となる事を願って活動しています。
なお、保護司は法務大臣の委嘱を受けた非常勤国家公務員のボランティアです。
糟屋保護区保護司会古賀支部
支部長 吉永 克美