今年3回目の上京。
1月29日、林芳正・官房長官と懇談させていただきました。
教育再生首長会議(会長=野田義和・東大阪市長)として訪問。林官房長官からは、文部科学大臣も務められた立場から自治体・学校現場の重要性と国の支援、期待と激励の言葉をいただきました。これに先立ち、松坂浩史・文部科学戦略官から文科省の最新の動向をお聞きし、意見交換も。とても学び多く。
同日、環境省と共に脱炭素を推進する全国の自治体の会合がオンライン併用のハイブリッド形式で開かれ、こちらにも参加しました。私も登壇し、公民連携とGX×DXを軸とした共創の実践を報告しました。熱心にお伝えしたところ、とても前向きな反応をいただけました。
古賀市は2022年以降、CO2排出量の見える化の実証事業などを展開しながら、企業や金融機関、市民、商工会、環境の専門機関、行政など多様な主体がつながる公民連携のプラットフォームを既に構築。今年度は、企業が脱炭素経営を進める前提として自社の置かれている状況を確認するための「脱炭素カルテ」や、このカルテに基づく判定から必要となる「支援メニュー」の一覧を作成しました。今後、その実効性を高めるため、専門性を持ったコーディネーターを配置し、具体的な支援につなげたいと考えています。
さらに同じ日、全国手話言語市区長会(会長=野田義和・東大阪市長)に参加しました。全日本ろうあ連盟の石橋大吾理事長をはじめ関係者の皆さんと意見を交換しました。
私からは、古賀市が昨年8月に「全て手話による講演会」を開催したことを報告。参加者の多くはろう者ではなく、世界が「逆転」したような印象を持ちました。多数の世界観が全てではない。少数の皆さんとどう共生していくか。お互いを受け入れ、尊重し合い、歩んでいくとはどういうことなのか。みんなで考えることが大切。講演会についてはこちら。
https://ameblo.jp/tanabe-kazuki/entry-12863703714.html
石橋理事長をはじめご参加の市長の皆さんにも共感していただけました。今年はデフリンピックが日本で開催されます。手話に関する施策の推進に関する法律案の成立もめざさなければなりません。古賀市も情報アクセシビリティを重視し、取り組んでいます。社会全体で機運を高めていきましょう。
それにしても今回の上京もあわただしく、そして有意義でした。移動の合間に桜田門へ。国会方面を望んで自撮り。皇居外苑はインバウンドの観光客の方々でにぎわっていました。
◇
競技かるた名人!
古賀市出身の自見壮二朗七段(九州大学大学院)が競技かるた日本一を決める名人戦を制し、市役所に報告にいらっしゃいました。すごい!
時事通信が報道(
こちら)。記事中、「県立福岡高校OBの先輩でもある田辺一城市長」として紹介されていますが、百人一首部出身ではありませんのでなにか気恥ずかしい(笑)
それにしても、ラグビーの福岡堅樹さん、バスケットボールの比江島慎さん、競技かるたの自見さんと、近年の古賀市はトップレベルの選手が次々と。うれしいですね。
投稿者:【mayor2010】
2025年02月03日 17時47分
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早朝クッキング。
28日朝、古賀東中の「朝勉&朝弁」へ。地域の皆さんが学校と連携し、自学の場をつくり、朝ご飯も提供しています。食材も有志の皆さんのお心から。古賀市のコミュニティの素晴らしい営みです。
この日は地元企業の日本食品さんがウインナーをくださったので、私もお礼に。そして、流れで調理も。日本食品の社員さんによると、油を引かなくても中火でじっくり焼くと、ウインナーそのものの油で美味しくいただけます。
それにしても、おにぎりとスープ、そしてウインナーを食べながら、楽しそうに語らう生徒さんたちの笑顔が最高です。これぞ、チルドレンファースト。地域の皆さんに感謝、感謝です。受験生たちもいました。頑張ろう!
◇
千葉県香取市と香取郡(東庄町、神崎町、多古町)の首長の皆さんが28日、古賀市をご視察。全国町村会副会長の岩田利雄・東庄町長をはじめ先輩方にご来訪いただき、恐縮しながらも光栄です。ありがとうございます。
慶應義塾大学法学部の先輩である伊藤友則・香取市長とのご縁から実現。三田会のつながり、心からありがたく思います。
テーマは、チルドレンファーストと移住定住の促進、関係人口の創出。薬王寺温泉オフィス「快生館」で私からプレゼンテーションをさせていただき、青柳児童センター&あすなろ教室(教育支援センター)の現場へ。市役所窓口の受付時間短縮をはじめ働き方改革についてもお伝えしました。
こうした全国ネットワークは古賀市のまちづくりにとっても大切。引き続き頑張ります。
◇
市役所窓口の受付時間短縮について、テレQさんが丁寧に報じてくれました。第三者であるメディアに前向きに発信していただけること、本当にありがたく思います!(
こちら)
投稿者:【mayor2010】
2025年01月30日 17時03分
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古賀市のコガバスが新宮町の新宮中央駅に乗り入れ!
市民の皆さんの移動の利便性向上のため、市町境を越えた新たな路線を設け、公共交通ネットワークを強化。27日に運行を始めました。
古賀市が市域内で独自に公共施設などを結んで運行しているコガバスを隣接する新宮町に延伸したもの。古賀グリーンパークにある地産地消の拠点「コスモス館」から、小竹区内を経由し、新宮中央駅へ。新宮町内にもバス停を設置し、もちろん町民の皆さんもご利用いただけます。朝夕は「快速」運行なので、通勤や通学に使いやすいはず。
小竹区は古賀市内でも特に移動が厳しいエリアです。この路線新設に当たっては、担当職員が地元に入り、住民の皆さんが主体的にバス停の位置、ダイヤなどの意見を出し合い、構築しました。公共交通、ここが大切ですね。住民の皆さんと共につくる。
私も初日に乗り、利便性の高さを体感しました。あっという間に新宮中央駅。一緒に乗った小竹区の皆さんも喜んでくださっていました。県議時代から小竹区内を一軒一軒歩く中でご意見ご要望をいただいていたので、感無量です。
さらに、古賀グリーンパーク前にはピエトロさんがレストランや工場見学機能を持った新工場を建設し、来年には完成予定。新宮中央駅からも古賀駅からもアクセスできるので、ぜひ皆さんご利用ください!
◇
朝倉市へ。福岡県市長会の中ブロック会議が27日に開かれ、福岡管区気象台の地域防災の取り組みを共有。大雨や台風が頻発する昨今、市町村と気象台の密な連携は重要です。さらに、秋月藩成立400年記念事業と全国藩校サミットについても。歴史を地域資源として生かす手法、勉強になりました。
会場横には筑後川。古賀市を含む福岡都市圏の重要な水源です。その向こうはうきは市。
帰り際、朝倉市の林裕二市長と一緒に。県議会でお世話になった先輩でもあります。
それにしても福岡県は県議出身の市長が多いですね。この日の中ブロックだけでも、朝倉市に加え、春日市、大野城市、糸島市、筑紫野市、宗像市、古賀市。先輩方がいらっしゃることは心強く思います。
◇
山口県長門市の商工会議所の皆さんが古賀駅西口商店街をご視察。シェアキッチンを備えたまちの食交場「るるるる」で、私からDX、シェアリングエコノミー、公民連携による共創のまちづくりを進めていること、そのシンボリックな重要な取り組みのひとつが西口商店街におけるエリアマネジメントであることをお伝えしました。
古賀市への県内外からの視察が大変多く、ありがたく思います。テーマは、働き方改革、共創のまちづくり、移住定住、公共交通、教育改革、介護予防・健康づくりなど様々。古賀市の取り組みが広がるとうれしいですね。
日々怒涛の如く過ぎていますが、県内外の多くの皆さんと交流できています。先週は積みあがった名刺が5センチを超えていてびっくり。今週も分刻みでスケジュール満載、頑張ります。施政方針演説の執筆時間を確保できるだろうか…。
投稿者:【mayor2010】
2025年01月28日 15時57分
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茨城県西市長会(古河、結城、下妻、常総、坂東、笠間、桜川)の皆さんが24日、古賀市をご視察。同じ首長の皆さんに来ていただけること、とても光栄です。
直近の古賀市の動きとして、市役所窓口の受付時間短縮はとてもご関心が高く、働き方改革と政策立案機能の強化、市民サービス向上の関係からしっかりとご説明しました。
人口減少社会の中で、移住定住の促進と関係人口の創出を実効性ある形でどう進めていくのかが主題。日本全国の地方に共通する大きな課題です。会場は、こうした現実に対応する一助とすべく、新たな時代の価値観を捉え、薬王寺温泉の旅館をサテライトオフィスやコワーキングスペースに改装した快生館。
私からはプレゼンテーションで、移住定住の促進や関係人口の創出を進めるうえでの前提として、DX、シェアリングエコノミー、公民連携による共創をまちづくりの理念としていることを申し上げ、チルドレンファーストの考えに基づく子育てや教育の具体的な取り組みも紹介。産前からの伴走型支援と「こがたからばこ」、18歳までの子ども医療費完全無償化、全小中学校の水泳授業の民間委託、主権者教育と子どもアドボカシーなど盛りだくさん。産業力と居住機能を強化するための都市開発などについてもお伝えしました。
なお、古賀市の人口は約6万人で横ばい傾向でしたが、一時自然減に社会増が追いつかず微減となったものの、直近では微増に転じています。福岡都市圏という恵まれた状況があることに加え、近年の政策展開が寄与しているとすればうれしいですね。今後しばらくは、現在進めている都市開発などで6万人規模を維持したいと考えています。
全国の首長の皆さんとこうしたご縁が生まれ、ネットワークを広げられることに感謝します。ますます頑張ろう!
◇
テレQさんの取材を受けました。テーマは、古賀市が今月から始めた市役所窓口の受付時間短縮。働き方改革と政策立案機能の強化による市民サービス向上をめざすことを申し上げました。
28日(火)16時30分からのテレQニュースPLUSで放送予定とのこと。
◇
武雄市の共助版ライドシェア、素晴らしい!利用する子どもたち、保護者の皆さん、学習塾やスポーツ指導者の方々のお声が聞けてとてもよかったです。
全国自治体ライドシェア連絡協議会(全自連)の視察・研修で佐賀市と武雄市へ。国土交通省、全国の首長や自治体職員、交通関連事業者の皆さんと共に日本の様々なパターンのライドシェア学ぶことができて、有意義。全自連の樋渡啓祐・共同代表をはじめ開催にご尽力いただいた皆さんに感謝いたします。首長有志の皆さんと意見も交換できてよかった。
2023年の秋から全国の有志でつくる「活力ある地方を創る首長の会」(会長=田中幹夫・富山県南砺市長)として、菅義偉元総理のご指導をいただきながら政府・国会に地方自治体の実情を伝え、実現したライドシェア。当時、私は首長の会の事務局長(現在は事務総長代行)として微力ながら関わり、ダイナミックに国政が動くのを目の当たりにしました。大変貴重な経験。
古賀市を含む福岡交通圏ではタクシー会社が実施主体となる日本版ライドシェアが始まっています。古賀市としても近年、公共交通ネットワークの強化に取り組んでおり、専門の交通政策係を立ち上げ、加速中。市民の皆さんにも改善を実感していただけていると思います。さらに推し進めていきます!
投稿者:【mayor2010】
2025年01月27日 18時39分
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古賀市は市民サービス向上のため、働き方改革と職場環境改善を推進中!シェアリングエコノミー、公民連携の新たな取り組みとして副業(複業)人材を募集しています!
スキルのシェア。古賀市がまちづくりの理念に位置付けるシェアリングエコノミーが1月18日の朝日新聞別刷で取り上げられており、その記事でも行政における副業人材のケースが紹介されていました。
今回の業務内容は、職場環境や職員のエンゲージメントに関する現状分析の支援と、改善に向けた具体的な人事制度設計の壁打ち。ご応募お待ちしています。詳しくはこちら!
https://talent.aw-anotherworks.com/projects/64804
◇
日本経済新聞社が編集・発行する自治体経営や地方創生の専門誌「日経グローカル」にインタビューが掲載されました。DX推進と窓口時間短縮による市民サービス向上、働き方改革、市内6カ所同時進行の都市開発と企業誘致促進。
さらに同じ内容が22日の日経新聞電子版にも(
こちら)。
さらに加えて、23日の日経新聞朝刊の九州経済面にも掲載されました。日経グローカルは年間予約購読で書店では買えないので、新聞紙面や電子版で発信してもらえるのはありがたいですね。
◇
今月のランチミーティングは花見小の5年生!
私の公約である主権者教育と子どもアドボカシーの推進。給食の時間に教育長と一緒に小中学校を訪ねています。
今回も子どもたちはたくさん質問をしてくれて、意見を出し合ってくれました。社会の中の私とは、みんなで支え合うことの大切さとは。民主主義の意義が伝わっていたらうれしいですね。
給食のメニューは、県産小麦の食パン、キーマカレー、フレンチサラダ。美味しい、お腹いっぱい。ありがとうございました!
投稿者:【mayor2010】
2025年01月24日 16時50分
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中田宏・環境副大臣が古賀市で意見交換会。
政府・国会に地域の声を届けたい。18日、中田副大臣が古賀市の福岡県動物愛護センターを視察し、県内各地で地域猫活動など動物愛護にご尽力いただいている皆さんからヒアリング。現場の実情をしっかりお伝えすることができました。
今回、福岡県政のリーダーで世界獣医師会の藏内勇夫・次期会長のご協力もいただきました。感謝申し上げます。発端は、動物愛護に取り組む筑後市の鶴佑季子市議と私が共に中田副大臣と交流があったこと。鶴市議の熱意が皆さんを動かし、実現しました。
政治家が様々なネットワークを構築することはとても大切ですね。意見交換会には、福岡県獣医師会副会長の野原隆士県議(福岡市西区、私は県議初当選同期)、河野正美・元衆議院議員、地元・古賀市の吉田健一朗県議、中野敦史市議、さらには福田健次・中間市長が参加。皆さん、人と動物の共生社会づくりに熱心に取り組んでいます。
冒頭、私から福岡県が世界に先駆けて取り組むワンヘルス推進の意義を説明。人の健康と動物の健康、環境の健全性を一体なものとして様々な取り組みを進めなければならない中、地域における動物愛護活動もとても重要です。あわせて、適正飼養を推進するための古賀市独自のわんにゃんサポーターやペットと暮らすシニアの備えサポート、中学校の地域開放室を活用した猫の譲渡会も紹介しました。
会合では、多くの皆さんから中田副大臣に対してストレートに意見が伝えられました。地域猫の保護と譲渡の実態、アニマルセラピーの効用など、私もお聴きしながらなるほどと思うことが多く、学びになりました。こうした政治家との直接対話の機会はとても大切です。引き続き、可能性を広げていきたいと思います。
◇
21日の市議会臨時会で物価高騰対策を盛り込んだ補正予算案を提案し、可決していただきました。議員の皆さんに感謝申し上げます。住民税非課税世帯への3万円+18歳以下の子ども1人2万円の支給、介護・障がい福祉サービス事業所や保育施設等への支援金、高校入学支援金の増額。速やかに実行してまいります。
◇
新春のつどい!
20日に開催されました。多くの皆さんと様々な意見交換ができ、とても有意義な時間でした。私からは挨拶で、市内6カ所で同時に進める工業・物流・居住機能の強化のための都市開発、DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進による市役所の働き方改革と市役所窓口短縮の意義について申し上げました。
古賀市商工会の藤井博文会長の挨拶はフリップを使って分かりやすく。古賀駅西口商店街の回遊性を高める一環として、誰もが親しみ、利用できる商工会館に向けた取り組みを進める考えを明らかにされました。昨年、薬王寺温泉オフィス「快生館」で県内外の皆さんが集まり開催された事業承継「アトツギ」のイベントやデジタル技術の実装も継続、発展させる決意も。
毎年、鏡割りのお務めも。いつものように勢いよすぎてお酒を浴びました。新春のつどいの後は、藤井会長や吉田健一朗県議も一緒に地元のお店を回り、市民の皆さんと楽しい時間を過ごせました。やはり、現場での対話と交流が大切。ピーマン納豆も美味しかった♪
投稿者:【mayor2010】
2025年01月22日 17時20分
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平和首長会議で中村哲さんの思いをつなぐ。
東京都武蔵野市で平和首長会議の国内加盟都市の総会が16~17日に開催されました。政治の究極目標は世界平和。古賀市は近年、平和行政を強化しており、今回の総会では光栄にも登壇の機会をいただきました。
戦争の記憶を風化させないことが、私たちの世代の重要な責務と考えています。44歳の私の世代は、祖父母の多くが先の大戦を体験し、おそらく、日常生活の中でもその体験を「追体験」できてきた「最後の世代」ではないか。
古賀市の平和行政の理念と具体的な取り組みを報告する中で、中村哲さんが青少年期を過ごした故郷として、その志と功績を市民の皆さんと共に次代につないでいることを柱に据え、お伝えしました。
母校の古賀西小学校では総合的な学習の時間を活用し、児童が絵本をつくりました。クラウドファンディングで多くの皆さんのご支援をいただき印刷・製本し、市内の学校の平和学習で使われています。会場には現物を展示し、多くの皆さんが読んでくださっていました。
ペシャワール会にご協力いただき、顕彰シンポジウムをワールドカフェ形式で開催し、市内外の多くの世代の参加者の皆さんが中村哲さんへの思いを語り合う機会もつくっています。こうした積み重ねが大切と考えています。
小中学校の修学旅行では被爆地の長崎や広島を訪れ、必ず平和学習を行っていること、そのほかにも「じんけん平和教室」として長崎でフィールドワークを実施していること、市独自の人権教育副読本「いのちのノート」で福岡大空襲や原爆、特攻をテーマに学習していることをはじめ、様々な取り組みを展開していることを報告しました。
さらに、私が政治家として平和に取り組む原点も申し上げました。
私の祖父は、旧陸軍に召集された父親が戦時失踪宣告、遺骨は存在しません。「シベリアに連れていかれた」との話もあります。祖父は「おやじは生きている」と信じ続けて、生きてきました。
祖母は、家族で現在の北朝鮮にいましたが、ソ連の侵攻から逃れながら38度線を越えました。祖母の姉はその途上で亡くなりました。祖母は生前、「赤ちゃんの泣き声は平和な証」と語っていました。半島から日本に帰国する船の中では、子どもが泣くことがありませんでした。
新聞記者時代、映画監督の吉田喜重さんを取材したのも貴重な経験です。吉田さんは12歳で福井空襲を体験。原爆の悲劇に翻弄される3世代の女性を描いた2003年公開の映画「鏡の女たち」を制作するにあたり、「福井空襲の恐怖と原爆。“内なる福井”と広島のイメージが重なった」としながらも、「亡くなった人にしか本当のことは分からない。自分に描く権利があるのか」と葛藤したとのお話が印象に残っています。
そして、映画で原爆投下の瞬間や惨状を描かなかったことについて、12歳で体験した福井空襲の恐怖が悲劇の再現を拒んだとしたうえで、「観客が自らの想像力で原爆の悲劇を作り上げる」「広島に近づこうとしても永遠に近づけない。すれすれの物語を描いた」と話されていました。
「一隅(いちぐう)を照らす」
2016年8月6日、古賀市の「みんなの人権セミナー」で中村哲さんにご講演いただき、「一隅を照らす」という言葉を遺していただきました。「私にとっての一隅はアフガンだった。世界中の人がそれぞれの一隅を見つけて、その一隅を照らせば、世界中が照らされる。それが、きっと世界平和につながる」とのメッセージを、私たち古賀市民はしっかりと受け取っています。
現代は、先の大戦の体験者から話を聴き、その本質を知る機会が急速に失われており、戦争体験を追体験し、平和で安定した社会を築いていくことが、私たち戦後世代の責務です。みんなで頑張っていきたい。そうした思いを共有させていただきました。
講演後、多くの前向きな反応をいただきました。「本質的、かつ力強いご報告に感銘しました」とのご感想にも勇気づけられました。これからも皆さんと共に世界平和をめざしていきます。ご指導のほどよろしくお願いします。今回はこうした機会に恵まれ、本当によかったと思います。心から感謝申し上げます。
◇
今回の上京では、17日午前の平和首長会議での登壇(武蔵野・吉祥寺)から、午後のDXをテーマとした対談動画の撮影(永田町)へ。終日、頭フル回転。よくしゃべりました。人に論理と熱意が分かりやすく伝わるように全力で話すことを実践すると、結構、体力を使うものです。
DX対談では、最新テクノロジーで子育てを支えるスタートアップ企業「ユニファ」の土岐泰之CEOと語り合いました。土岐さんは古賀市出身、日経新聞をはじめ多くのメディアでも取り上げられる注目企業さんです。
古賀市がアナログ規制の見直しの一環で取り組み、デジタル行財政改革会議でも紹介された産後ケアのオンライン申請から、市独自の生成AI実証など様々なデジタル(D)実装、それらをトランスフォーメーション(X)につなげる重要性、さらには組織マネジメントまで。盛りだくさん。動画公開、お楽しみに!
投稿者:【mayor2010】
2025年01月21日 17時37分
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多様な子どもたちの育ちと学びを支える。
不登校が増加傾向にあります。医療的ケアや発達への支援が必要な児童生徒も増える中、古賀市はチルドレンファーストの理念に基づき、年々その対応のための政策を強化しています。大切にすべきは、多様な生き方を保障すること。
13日、不登校経験者の自立支援に取り組む立花高校(福岡市)の齋藤眞人校長の講演会が福津市内で開かれ、古賀市のチルドレンファーストの取り組みに共感していただいている実行委員の皆さんからのお声掛けで挨拶の機会をいただきました。ありがとうございます。120人ものご参加にびっくり。
齋藤先生とは県議時代からのお付き合い。昨年9月には、齋藤先生も関わり、フリースクール運営者や不登校経験者の保護者、弁護士などでつくる研究会の皆さんが古賀市役所にいらっしゃり、県内首長を訪ねる第1弾として、私との意見交換会をしたばかりです。光栄です。
挨拶では、チルドレンファーストの理念に基づき、子ども・子育て支援、教育環境の充実を図っていることを報告。特に、不登校については、登校できるようにすることを目標とするのではなく、社会的に自立できることをめざす重要性を認識しており、古賀市内の全3中学校区への児童センターの設置や、子育て支援団体との連携などで多様な居場所を保障していること、さらなる支援の強化を検討していることを申し上げました。
また、国の動きのはるかに前から市独自に予算措置し、小中学校全学年での原則35人以下学級を実現するなど、多様な人的配置で一人一人の子どもの学びと育ちの状況やその背景の家庭環境を捉えやすくしていることも紹介しました。
憲法13条の個人の尊重と幸福追求権、憲法14条の法の下の平等にも触れました。そもそも、長く続いてきた画一的な教育環境では全ての子どもをフォローすることはできず、国家としての制度改革の必要性を感じています。引き続き、現場の皆さんとの交流を通じ、可能性を広げていきたいと思います。
◇
海外からうれしいメッセージが。在福岡ベトナム総領事館の前総領事、ヴー・ビンさんからSNSを通じて「年始に福岡を訪問するのでぜひ会いましょう」とうれしい言葉が、私の苦手な英語で。ちゃんと英語を駆使してやり取りし、お会いできました。
しかも場所はベトナム総領事館。ということで、現在のヴー・チ・マイ総領事も同席してくださいました。市町村の首長が九州を管轄する新旧外交代表の方々と意見交換できる機会をいただけるとは、恐縮しながらもありがたく思います。
古賀市の在住外国人ではベトナム人の皆さんが最多。ヴー・ビン前総領事にも視察いただいた交流型日本語教室の取り組みをはじめ、子どもたちも含めた今後の多文化共生政策の強化に向けて有意義なやり取りになりました。
私からは、地元・古賀市小山田の小野珈琲焙煎所さんがこれまでの両総領事との交流写真を使ってデザインしてくれた珈琲をプレゼント。
さらに、話が盛り上がり、ベトナム料理店でランチもご一緒に。春巻きもフォーも本格的♪締めのエッグコーヒーは初めてでしたが、これまた新感覚で美味しかったです~。ありがとうございました!
◇
毎日、朝から晩まで怒涛。次年度当初予算の市長査定での議論がひたすら続く中、監査委員さんの市長講評や多数の来客、PR動画撮影、各種打ち合わせ、外部団体の理事会、国際交流も。報告、連絡、相談、調整も多く、なかなか新聞読むまで行き着かず。
そうした中、古巣の福岡県議会へも。まちづくりを進めるうえで県市連携はとても重要です。
投稿者:【mayor2010】
2025年01月20日 17時07分
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消防出初式を開催しました。
12日、古賀市消防団と粕屋北部消防本部の合同開催。今年4月からは消防団の分団を再編成し、新たな体制に移行します。現体制では最後の出初式となるため、私の挨拶では、それぞれの分団のこれまでの先達の営み、消防団の歴史を大切にしながら、新体制で持続可能性を高め、新たな時代に踏み出す思いを申し上げました。
森裕俊団長のご挨拶は、伝統ある消防精神の継承と未来への発展に向けた強い決意が伝わり、素晴らしかったです。団員の皆さんによる訓練礼式、消防太鼓・まとい振り、火消節、一斉放水の演技も勇壮でした。
現代社会は地域の人と人のつながり、絆が弱まっています。消防団だけでなく、自治会・隣組、PTCA、子ども会育成会の加入者が減少していますが、私たちは地域での支え合いなくして安心した暮らしは営めません。今回の出初式の挨拶ではその重要性を共有し、市内全体に地域力を高める機運を高めていきたいとの思いも申し上げました。
寒い中でしたが、団員の皆さん、署員の皆さん、ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。
この日は二十歳の集いも開催しました。二十歳の節目を迎えられた皆さん、ご家族の皆さん、おめでとうございます!
私からは、政治・行政に関心を持ち、自らの考えを伝え、社会をよりよくしていく主体となることの大切さについて話しました。今年の新二十歳の皆さんは、私が市長に就任し、給食の時間に各小中学校を回るランチミーティングを始めた2019年度に中学3年生。古賀市が主権者教育を推進している意図もあらためて伝えました。
それにしても、私が成人になったのはもう四半世紀前か。私もおじさんになりました。
◇
古賀市商工会青年部さん主催のどんど焼きが13日に開催されました。
火入れ前に神事と新年のご挨拶。みんなで無病息災、商売繁盛、まちの発展を祈りました。
女性部の皆さんによるぜんざいも美味しかったです。
これに先立ち、11日には薦野区のどんど焼きも。かっぽ酒で地元の皆さんと有意義なお話ができました。
◇
ベトナム旧正月「テト」フェスティバルへ!
古賀市は在住外国人の方々が年々増加しており、その中でもベトナム人の皆さんは最多。私の市長就任後、国際交流・多文化共生係を立ち上げ、在福岡ベトナム総領事館とも密に連携しています。
フェスティバルは11日に福岡市内で開催され、ヴー・チ・マイ総領事をはじめベトナムとの交流にご尽力いただいている皆さんと一緒に新年をお祝いしました。福岡県からは大曲昭恵副知事、香原勝司議長、ベトナム議員連盟副会長の浦伊三夫県議、さらに議連事務局長を務める古賀市選出の吉田健一朗県議も。民族衣装のアオザイのショーが素晴らしい!
ベトナムでは書き初めを交換するとのことで、私の手元にはなんと九州経済連合会の麻生泰・名誉会長のものが。ありがたいことです。麻生名誉会長ともお話しさせていただきました。
同じ東南アジアのタイのゴーソン・サティタマジット総領事ご夫妻をはじめタイ総領事館の皆さんもいらっしゃっており、ベトナム料理を一緒に美味しくいただきながら、タイ語で盛り上がりました。アロイ、コップンカップ!
◇
各種団体の新年賀詞交歓会が続きます。首長の重要な務めのひとつが社交。服部誠太郎知事をはじめ多くの皆さんと交流させていただいています。
◇
市長室もシェアできたらいいなー、と密かに思っています。私が出張で不在の時はよくあるので。スペースを有効に活用できたらいいですね。
と言いながら、この時期は連日、市役所に缶詰め。ひたすら次年度当初予算の市長査定です。他にも各種打ち合わせ、多数の来客、先々の講演や企画の調整とノンストップ。
FBS、西日本新聞、読売新聞が市役所窓口の受付時間短縮を報じてくれました。感謝します。
FBS
https://news.ntv.co.jp/n/fbs/category/society/fs9c12c1eb7a0d4e11956f54adca92eda4
西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1300724/
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20250107-OYTNT50056/
投稿者:【mayor2010】
2025年01月16日 14時54分
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1月6日、官公庁の仕事始め。古賀市役所も本格的に始動しました。
仕事始め式では、今年の重要なテーマが「多様な生き方を保障する働き方改革」であることを共有しました。市役所窓口の受付時間短縮についてテレビや新聞の取材にも対応しました。
快く働くことは、快く生きることにつながります。そして、市役所職員の働き方をより一層、効率化、合理化していくことで、政策立案機能を強化し、市民サービスの向上をめざします。このことが、誰もが暮らしやすく、生きやすいまちづくりにつながり、未来に向けて古賀市の持続可能性を高めていくことになると考えています。
その大きな第一歩が、市役所窓口の受付時間の短縮です。今日から、午前9時~午後4時としました。住民票等のコンビニ交付や公開型地理情報システム(GIS)導入、LINEによる電子申請拡大をはじめとする市民サービス提供に関わるDXの推進で、市役所を訪れる人が大きく減少しています。それならば、同じ人数で同じ時間、開き続けるよりも、限られた人的資源を有効に活用した方がいい。
古賀市は窓口時間の短縮で生み出した約1時間30分の時間を、これまで残業を前提としていた仕事を業務時間内に行うことはもちろん、職場内での会議や他の部署とのコミュニケーションを活発化させることなどに振り向け、複雑化・多様化する市民の皆さんの生活課題、地域課題の解決、そして新たな時代にまちを持続させていく創造性ある取り組みを推進させるための政策立案につなげていきます。つまり、生産性の向上です。
こうした政策目的がありますので、市民の皆さんのご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
なお、初日はこの短縮により昨年までの受付時間に窓口が開いていないことでご迷惑をおかけした方々がいらっしゃいました。申し訳ありませんでした。引き続き、周知に努めていきます。
投稿者:【mayor2010】
2025年01月06日 17時51分
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