地震や津波などを想定した福岡県総合防災訓練が、糸島市の船越漁港をメーン会場に大規模に行われました。今回は原子力防災訓練も初めて実施されました。古賀市からは、私と総務課長、市消防団幹部ら9名が出席し、災害時の連携や救出する技術などを見てきました。
今回の訓練では、消防や警察、自衛隊、医療機関など約120機関の関係者と自主防災組織の地域住民ら約1400人が参加しました。地震訓練では、離島・姫島で地震により土砂災害が発生し、負傷者を搬送する手段が寸断されたことを想定し、負傷者・住民をヘリコプターやホーバークラフト艇で救出する搬送訓練が行われました。また、ビルに似たてた建物から、はしご車などでの救出・救助訓練や自衛隊・自主防災組織の住民による炊き出しもありました。
今回は、玄海原発の事故に備えて、真っ白な防護服を着用した関係者が、放射線測定器を使って、会場の空間放射線量を測っていました。また、糸島市の一部地域が玄海原発から30キロ圏内に入る「緊急防護措置計画範囲」であることから、約50キロ離れた福岡市の避難所にバスで移送する広域避難訓練も実施されるなど、昨年とは少し違った緊迫感がありました。
約2時間にわたって、本番さながらの訓練でした。いくら備えがあっても、完璧とは言いきれませんが、今後も古賀市内の各地域で自主防災の啓発を進めるとともに、市民の皆さんにも、いざというときのために、防災への意識を高めていただきたいと思っています。
投稿者:【mayor2010】
2012年06月05日 09時07分