古賀市と市キャラバン・メイト連絡会「橙(だいだい)」主催の認知症ジュニアサポーター養成講座「オレンジ教室」が開催されています。12月14日まで、市内全小学校の5年生(小野小学校のみ6年生)を対象に、子どもたちに認知症の人やその家族を温かく見守る応援者となってもらうため、認知症に対する正しい知識を教える今年度の新規事業です。市内全小学校で認知症ジュニアサポーター養成講座を実施するのは、県内では初めての取り組みです。この日は千鳥小学校へ講座の様子を見に行きました。講師となるための養成研修を修了したボランティアの講師役「キャラバン・メイト」のみなさん、とてもわかりやすくご指導いただき、ありがとうございます。
千鳥小体育館には5年生82人が人権学習として講座を受けていました。「認知症とは、認知の力の低下によって、普通の生活を送ることが難しくなってしまう脳の病気です」「認知症になると、物忘れをしたり、時間がわからなくなったり、帰る場所がわからなくなってしまいます」。講師の話に、子どもたちは真剣にメモを取っていました。また、ペットボトルを使って認知症の脳の仕組みの説明や、認知症の人がいる家庭の一場面の寸劇も見せてくれました。その後、子どもたちは4~5人のグループに分かれて、認知症について話し合い発表していました。
脇田洋子校長は「認知症は子どもたちには難しいテーマだと思いましたが、講座はとてもわかりやすく、感覚的に教えられ、子どもたちの自主的な学習になりました。相手を思いやる気持ちも理解できたと思います」と話してくれました。
子どもたちは「認知症になった人は、嫌な気持ちや悲しい気持ちだと思う」「認知症の人がいたら優しく接してあげたい」「一人にしないで声をかけてあげます」などと発表していました。この講座を通じて、子どもたちが、認知症という病気や認知症の人への支援のあり方を正しく理解し、高齢者を敬う気持ちを育て、困った人がいたら勇気を出して助けることができる社会になってくれることを、心から願っています。
投稿者:【mayor2010】
2012年09月21日 15時58分