49歳までに当選した全国の市長で組織する全国青年市長会(会長・井原巧愛媛県四国中央市長)の第26回総会が、沖縄県石垣市の市民会館で開催され、出席しました。
井原会長のあいさつの後、開催地を代表して石垣市の中山義隆市長から歓迎の言葉をいただきました。その後、琉球大学の高良倉吉教授からの基調講演があり、いま緊迫している尖閣諸島問題を取り上げ「歴史上、領土問題は戦争以外に解決の道はなかった。尖閣については、もっと歴史的な事実を情報発信すべきで、エキサイティングになってはならない」と冷静な対応を促されました。高良氏は歴史学者の立場から、尖閣諸島について、「琉球王国時代、那覇の港を出て中国に行く船は尖閣諸島の近海を通って福建の港に行く。当時の船乗りの記録では、尖閣は大海原を超えていく目印だった。現代の歴史を研究している人間からすると、誰かの所有物ということはない」と述べられました。現在、日本国の領海近辺を毎日のように中国の監視船が航行する中、尖閣諸島を行政域に持つ石垣市(北北西175㎞)にとって、今後の動向から目が離せない状況です。
議事の中で、尖閣諸島の港建設▽気象観測施設の建設▽周辺海域の警備強化▽エネルギー開発拠点などの設置・誘導など8項目が提案され、承認しました。要望書は、全国市長会や全国町村会、内閣総理大臣などに送付する予定になっています。
投稿者:【mayor2010】
2012年10月05日 15時37分