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大震災の被災にあった陸前高田市を行政視察しました(10月13日=竹下)

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 全国市長会などが主催の全国都市問題会議の行政視察で、東日本大震災の被災地である陸前高田市を、他の市長さんたちと貸し切りバスで視察しました。陸前高田といえば、「奇跡の一本松」で注目された岩手県南部に位置する海岸線のまちです。人口2万人弱の水産業のまち。震災前は7万本の松で形成された美しい松原があったそうです。
 担当職員によると、今年8月現在の陸前高田市における東日本大震災死者は1,555人・行方不明者は223人。市役所職員も100名以上の方が亡くなられたと聞きました。心からご冥福をお祈りいたします。 
 市中心部は市庁舎もろとも壊滅し、市の全世帯中の7割以上が被害を受けたそうです。現在、復興のための作業が黙々と進められていましたが、特に目立ったのが、やはりがれき処理の作業でした。すべて手作業でごみを仕分けるため、相当な時間がかかっているそうです。また高台移転のための整地なども行われ、被害を受けたまちの中には、作業を行うボランティアの姿もあちこちに見受けられました。
 復興支援について戸羽大市長は「被災から1年7カ月。特に関東から西では徐々に報道もされなくなってきている。これからがやっと復興のスタートラインに立つ。被災地のことを忘れられてしまったらがんばれない。仮設住宅は大丈夫かな? それだけでいい。我々にとっては、時々思い出して気にかけてもらうことが一番の復興支援だ」と話されました。また、古賀市からの千羽鶴支援は励ましになりましたとのお話しも聞きました。
 今回の大会宣言にもあったように、寄り添いながら支援を継続していく。風化させることなく、これからも被災地の方々に寄り添うことが大切だと思いました。
 岩手県の三陸海岸地域では、古くから「津波てんでんこ」という教訓があったにも関わらず、「ここまでは大丈夫だろうという油断をしたのが甘かった」と関係者は話してくれました。想像を超える高さの津波によって、ホテルも破砕されていました。古賀市の防災対策では、考えられる限りの、またそれ以上の想定できる防災教育と啓発が必要だと現地を見て痛感させられた視察になりました。

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