3月1日、昨年より16日も早く「春一番」が吹きました。一足早い春の足音が訪れたと思っていましたが、翌日の2日にエコロの森(玄界環境組合古賀清掃工場)で開催された「ぐりんぐりんフェスタ」当日は、コートを着ていても寒い一日でした。
古賀市では昨年3月、市民・事業者・ボランティア団体・行政などが連携して環境保全の取り組みを推進するためにぐりんぐりん古賀(古賀市環境市民会議)を発足しました。今回のフェスタは1年間の活動の集大成として、さまざまな団体が展示物や体験コーナーを設置して、日ごろから取り組んでおられるリサイクルやリユースといった資源の有効活用、省エネに対する活動などを市民の皆さんに身近に感じてもらう企画が盛りだくさんでした。たくさんの市民でにぎわい、私も副市長と一緒に会場を見て回りました。
日吉在住の河野さんから稲わら工作の指導を受けたり、NPO法人アートもんのブースで廃材を利用した版画づくりを体験させていただき、楽しかったです。また、おいしいだご汁もごちそうになりました。
坂本副市長も、九州経済産業局時代に資源エネルギー環境部にいたこともあり、九州大学工学研究院教授の渡邊浩一郎さんと楽しく懇談されていました。「資源とリサイクル~レアメタルとレアアース~」をテーマに講演された渡邊教授は、「私たちの生活では携帯電話や自動車など、たくさんのレアメタルが使われています。最先端技術には欠かせないもので、捨てれば大量のゴミになりますが、リサイクルすれば大切な資源になります」「レアメタル生産量は中国など特定の国に集中しており、そのために日本の外交問題にもなっています。私たちは有効な資源を求めて世界中を飛び回り、研究を続けています」など、貴重な鉱石を手に、わかりやすく説明してくれました。
このほか、屋外では農業生産者たちが軽トラックいっぱいに新鮮な野菜、果物などを販売する「軽トラ市」が人気でした。また、午後から行われた演奏会では、那珂川町からバンブーオーケストラの皆さんが駆けつけられ、「上を向いて歩こう」「トトロのうた」などを竹楽器独特の温かみのある音色で披露されました。
来場していただいた市民の皆さんにとっても、身近な環境問題を考えるきっかけになったことでしょう。ぐりんぐりん古賀の会員の皆さん、お疲れ様でした。今後も環境に関する取り組みを継続され、古賀市の環境保全にご協力いただきたいと思います。
投稿者:【mayor2010】
2013年03月07日 09時45分