谷山北地区遺跡群の発掘調査で、新たに各種馬具が出土した他、馬具以外の遺物、漆塗の弓や鉄鏃の束、鉄製鋤先や鎌といった武器、農具が確認されました。今回の武器の発見で、これまで馬具のみを埋納した土坑という認識を改める新たな成果を挙げることができました。午後からの新聞社やテレビ、ラジオへの記者発表の前に現場を確認し、担当の教育委員会職員から説明を受けました。現場には、今後の解析などでお世話になる桃崎祐輔福岡大学教授らともあいさつすることができました。
今回新たに発見されたのは、今のところ点数は不明ですが、弓が6点以上目視でき、北半床面に広がる漆膜も弓と考えられるようです。中央付近で発見された、弓の飾り金具とされる鉄製金具(両頭金具)は、等間隔に発見され、一部は装着状態がよくわかる貴重な資料のようです。北端部の鉄製鐙近くで新たに弓弭(ゆはず※弓の先端に取り付け弓弦を引っ掛ける部品)も発見されていました。
まさに古賀の貴重な宝となりそうです。調査はまだまだ続きますが、古代ロマンへの夢がどんどん膨らみます。今後は九州歴史資料館での解析で金粉の装飾なども姿を現し、全体像が見えてくると期待しています。この宝を市の観光振興に有効活用できる施策をじっくり考えていきたいと思います。
投稿者:【mayor2010】
2013年06月07日 18時10分