看護師または教師といった「いのち」に関わる職業に就くことをめざす大学生たちを対象に農作業や農産物の加工などを若手農業者とともに体験してもらう粕屋農協主催の講座「大学生アグリスクールin粕屋」に参加しました。今回の講座では、田植え体験と古賀市の郷土料理「鶏すき」の調理体験が行われ、私は鶏すきの部に参加しました。
「鶏すき」というのは、鶏を具にしたすき焼きで、古賀市に伝わる鶏すきは、モツを入れるなど鶏一羽を無駄なく使用する、甘辛で濃厚な味付け、鉄鍋で直火調理をするなどの特徴があります。
昔、古賀市ではどこの農家でも鶏を飼っていて「にわ野菜」と言われるほど身近な存在で、お祝い事やお客さんが来たときは、鶏を絞めて、鶏すきにしてもてなしていたと言われています。今回は、そういった古賀市の伝統的な風習も体験してもらうため、地元の方の指導のもと生鶏の解体作業から大学生に体験してもらいました。大学生からは「貴重な体験ができた」、「鶏すきがとてもおいしかった」などの声を聴くことができました。
大学生の指導とお世話には、古賀市の郷土料理研究グループの「九州鶏すき学会」の方にあたっていただき、また市内の企業である株式会社あらいや株式会社ニビシ醤油から食材の提供を受けて行うことができました。市としましても、今後食の伝統を次世代へ伝え、古賀の食の魅力を発信する取組を応援してまいりたいと考えております。
投稿者:【mayor2010】
2014年06月25日 17時08分