福岡県市長会第15回中ブロック会議が2月4日福津市で開催されました。会議では福岡県市長会事務局体制の見直しとして人員体制と負担額の軽減に向けた方向性の協議がされました。
また、ひきつづき行われた研修では、福津市の津屋崎で移住希望者と空き家とのコーディネートを手がけているLOCAL&DESIGN(ローカルアンドデザイン)代表の山口覚(やまぐちさとる)さんが「空き家を活用した新しい形の地域活性化」と題して講演をされました。
津屋崎の600軒の1割強が空き家だったそうですが、古民家再生事業として取り組み、5年間で地区の人口が約1000人増えているそうです。また月に3万円くらいのお小遣いを稼げることを目標に地域住民を対象に「プチ起業塾」を立ち上げ、これまで150人以上が卒業し、カフェや革工房などが新たにオープンして地域に活気が戻っているとのことでした。
空き家オーナーと移住希望者のそれぞれのニーズを細かく調べてマッチングしていることや、空き家オーナーは実質的には改修費用を負担せずにさまざまな方式でリフォームを遂げて移住者希望者が今も多いことなどがとても参考になりました。単に空き家を売り買いするのではなく、空き家オーナーがどういった事情を抱えているのか、また地域にどういう人が住もうとしているのか、お互いの「顔」を見えるようにする仕組みづくりが空き家対策の鍵になると感じました。
投稿者:【mayor2010】
2015年02月06日 09時28分