お彼岸前となる9月17日、多数のご来賓、関係者のご出席を賜り、平成27年度秋季戦没者追悼式を開催しました。今年は戦後70年目の節目になります。今日の日本の平和と繁栄が戦没者の尊い犠牲の上に築かれたものであることは決して忘れてはなりません。
式では県・市議会・市遺族会からごあいさついただきました。特に遺族会代表のごあいさつが印象的で、“身をもって悲惨な戦争体験をした遺族会が戦争体験を自分たちの言葉で語り・伝える活動を実践していく”と強い使命感と固い決意をもって語られました。遺族会のこうした活動へのご支援はもちろん、市としても不戦の願いを次の時代に継承し、恒久平和実現に向けた人づくり、まちづくりを進めてまいります。
(以下、主催者式辞全文)
式辞
本日ここに、戦没者遺族並びに市民有志の方々の御参列をいただき、平成27年度古賀市秋季戦没者追悼式を挙行するにあたり、謹んで追悼のことばを申し上げます。
数多の尊い命が失われた先の大戦から、今年で七十年という節目の年を迎えました。祖国を思い、家族を案じつつ戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは戦後、遠い異郷の地で帰らぬ人となられた方々の無念を思うとき、今なお悲痛の思いが胸に迫るのを禁じえません。ここに心からご冥福をお祈りします。また、最愛の肉親を失われた御遺族の皆様のご心中を拝察し、痛恨の情、胸に迫ってまいります。深い悲しみの中、多くの苦難を乗り越えてこられた皆様のご労苦に対し、深甚なる敬意を表します。
戦後、わが国は焦土の中から立ち上がり、平和を国是とし、幾多の困難を乗り越えて、国民のたゆまぬ努力により目覚しい発展を遂げてまいりました。今日の平和と繁栄は、戦争によってかけがえのない命を落とされた方々の尊い犠牲の上に築かれたものであることを、決して忘れてはなりません。戦争の惨禍を二度と繰り返さないためには、凄惨な歴史を風化させることがあってはなりません。
古賀市では例年、小中学校での様々な平和学習を初め、各小学校の長崎への修学旅行及び、「じんけん平和教室」を実施しております。また、戦後七十年という節目の年にあたりまして、花鶴小児童参加による平和祈念植樹、広報誌での特集などの取り組みを行っているところです。今後も不戦の願いを次世代へ継承し続けることをお誓い申し上げると共に、真の恒久平和を実現するため、一人ひとりの命を尊び認め合う、人づくり、まちづくりを行ってまいります。
結びに、戦没者の御霊の安らかならんことを、そしてご遺族の皆様のご平安を心から祈念して、式辞といたします。
平成27年9月17日
古賀市長 中 村 隆 象
投稿者:【mayor2010】
2015年09月18日 16時05分