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市長室ブログ

終戦の日―戦後74年、戦争体験の「追体験」の重要性(8月15日)

 74回目の終戦の日を迎えました。

 戦没者の皆さま、戦災死没者の皆さま、全ての先人の皆さまに感謝し、御霊の安らかならんことを祈り、この国の平和と繁栄の意味を見つめなおすための一日です。

 私は県議時代から福岡県戦没者追悼式に参列し、哀悼の誠を捧げています。今年は台風10号の影響で中止となりましたが、政治の究極目標は世界の恒久平和の実現であり、不戦を誓い、あらゆる立場の人が平和で安定した暮らしを享受できる社会をつくっていく決意を新たにします。

 私たちの社会が真の平和を希求するにあたり、先の大戦を「追体験」する重要性はますます高まっています。新聞記者として、政治家としてこの意識を強く持ち、市長となってからの議会答弁でもこの認識を明らかにし、行動しています。古賀市でも核兵器のない平和な世界をめざし、「平和首長会議」に加盟し、非核・恒久平和都市を宣言しています。被爆クスノキ2世の全小中学校での植樹、8月9日に子どもたちが長崎を訪ねるフィールドワークの実施、福岡大空襲の記憶を伝える取り組みなどに加え、平和行政の推進にさらに力を入れていかなければならないと考えています。

 これまでに、私自身も祖父母をはじめ家族・親族から、多くの戦中世代の皆様から、その体験を聞かせていただいてきました。私の子どもたちにも、一人の親として、意識的にそうした体験ができるよう導いています。戦後世代の私たちは戦争の悲惨さや愚かさを机上の知識としてではなく、追体験によって体得しておかなければなりません。だからこそ、まずは家族、親族、身近な人たちから「あの時」の話を聞きましょう。

 国際情勢も厳しさを増しています。核兵器廃絶は道半ば。世界各地で紛争が起こり、恒久平和の実現はまだ途上です。6年前の2013年夏、スイス・ジュネーブを訪問しました。その時に見た国連欧州本部前の広場に設置されている「BROKEN CHAIR」は、椅子の4本の脚のうち1本が痛々しく折れている大きなモニュメントで、地雷やクラスター爆弾の愚かさを伝え、その撲滅を目指したものでした。

 これからも、私たちは日本と世界の現実を直視し、不断に努力をしていかなければなりません。

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