ルーマニア・オリンピック委員会のミハイ・コバリュウ会長や同国柔道連盟のコズミン・グシャ会長と会談しました。2020年の東京オリンピックに向けて、古賀市はお隣の福津市とともにルーマニアのホストタウンに登録しており、柔道競技の事前キャンプを受け入れています。
ホストタウンとしての重要な責務は、東京オリンピック後も地方自治体として国際交流を継続・深化させていくことであり、今回の会談では、在ルーマニア日本国大使館の強力な支援も得ながら、同国の都市との友好関係の構築も視野に、青少年の相互交流や文化振興などで連携を進めていく方向が共有できました。
古賀市側から会談を申し入れ、7月15日、ルーマニアの首都ブカレストの同国オリンピック委員会本部で実現しました。県議として自治体外交を具体的に推進してきた経験を踏まえ、東京オリンピックの開幕まで約1年と「2020年後」を見据えた取り組みに向けた時間が限られる中、このタイミングで同国の主要な関係者と顔を合わせてのコミュニケーションを図ることは必須であると考え、主体的に動きました。柔道競技の事前キャンプ地であることから、同国柔道を率いる大石公平監督に相談。強力なサポートをいただき、会談につながりました。
会談には、ミハイ会長をはじめ、ジョルジェ・ボロイ事務局長、フロリン・ミシュカ副事務局長(東京オリンピック担当のトップ)、ドラゴシュ・タタル・スポーツ部長、さらには柔道連盟のコズミン会長だけでなく、柔道選手団が拠点を構えるクルジュナポカの柔道トップであるフロリン・ベルチェアン副会長も同席。地元テレビ局の取材も入る中、私からは古賀市と福津市がホストタウンとしての責任を全うすることと、東京オリンピック後の交流深化に強い意向を持っていることを伝え、具体的に取り組んでいくことを提案。ルーマニア側からは温かい歓迎と連携強化の意向が示されました。会談後は私もインタビューを受け、同国内で報道されました。日本の地方自治体が積極的に行動していることに対する関心の高さを実感できました。
在ルーマニア日本国大使館の野田仁・特命全権大使にも大きなお力添えをいただきました。オリンピック委員会を訪問した翌16日には、同委員会のジョルジェ事務局長や柔道連盟のコズミン会長などに加え、ロザリア・ビロ下院外交委員長も交え、意見を交わす機会をいただきました。この機会に、両国の青少年の相互訪問による未来志向の交流や都市間連携などのアイデアも出され、今後の関係強化に向けた重要な契機になりました。ルーマニア側から重要な提案もあり、今後も関係機関の助力をいただきながら進めていく考えです。
訪問に際しては、古賀市の板金加工会社「ナダヨシ」さんにもご協力をいただきました。国内屈指の技術力で製作した金属製の折り鶴や「令和」の置き物を先方に贈呈しました。また、古賀市の魅力を伝えるため、古賀市に立地する如水庵さんの「筑紫もち」や、今年40周年を迎えるハウス食品さんの「うまかっちゃん」も持参し、喜んでいただけました。
「平成→令和」は、アンビグラム作家野村一晟様の作品です。(令和元年12月2日追記)
今回の訪問の詳細については、連携している福津市の原﨑智仁市長にも既にその内容を報告、共有しています。
古賀市はこれまで国際交流と多文化共生にほとんど取り組んできていませんでした。私が市長に就任後、これからの世界を考えるとこれらの推進は自治体経営に必須の要素と考え、急速にその機会の創出と拡大に努めています。東京オリンピックの事前キャンプ地誘致も、県議時代の私の発意から取り組みが始まった経緯があります。今回、こうした機会を実現するに当たって、ご協力をいただいたすべての皆さまに心から感謝を申し上げます。
なお、今回の訪問では、ルーマニア到着時に、航空会社に預けていた荷物が一緒に届いていないというハプニングもありました。このため、オリンピック委員会への訪問時はスーツとネクタイがなく、私は日本出国時の着の身着のままのノーネクタイ・ジャケット姿になりましたが、海外経験の多いミハイ会長をはじめ皆さまからは「そういうことはよくあることさ」と優しく受け入れていただきました。また、旅費・交通費は公費ではなく、私費となっています。これからのまちづくりにとって、とても重要な転換点になったとも思います。引き続き、積極的・主体的に行動し、具体的な成果につなげていきます。
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19日~23日、ルーマニアの柔道選手団が来日。21、22日には古賀市役所に、同国訪問時に大変お世話になった大石公平監督やシミオネスク・ヴラデュ選手(100キロ超級)、ライク・アレクサンドル選手(73キロ級)が訪ねてきてくれました。シミオネスク選手からは同国の帽子をいただきました。
25日から日本武道館で世界柔道選手権大会が開催されます。ルーマニアの選手の皆さんへの声援をよろしくお願いいたします!
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バスケットボールのワールドカップが8月31日から中国で開催されます。日本代表の比江島慎選手は古賀市出身で千鳥小学校の卒業生。20日、お兄さんの比江島章さんと市役所で話をさせていただきました。古賀市としても広報こが「こがんと。」最新号での特集や、横断幕の設置などで機運を高め、全力で応援していきます!ちなみに、一緒に写っている職員は永利武之さん。小学6年生の時、比江島選手と同じ古賀ブレイスに所属し、全国制覇を一緒に成し遂げたメンバーです。
ラグビー日本代表の福岡堅樹選手とともに、世界で活躍する古賀市出身者がいることは、私たちの大きな励みになります。東京オリンピックや今年10月開催の日本オープンゴルフ選手権とあわせ、古賀市が関わるスポーツの大規模国際大会が目白押し。みんなで盛り上げていきましょう!
投稿者:【mayor2010】
2019年08月23日 16時26分
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