古賀市役所

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市長室ブログ

仕事始め―まちづくりにとって重要な一年に(1月6日)

古賀市役所は6日、仕事始め。2020年も市民の皆さんの生活向上のため、全力で取り組んでまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

古賀市役所仕事始めの式

2020年はこれからの古賀市のまちづくりにとって重要な一年になります。私たちを取り巻く多くの生活課題、地域課題を確実にとらえ、為さねばならぬことに着実にスピード感をもって取り組み、新たな発想も生かしながら、市政を運営していきます。

今、地方自治体は岐路に立っています。国家的課題であり、私たち市町村が直面する人口減少と少子高齢化の現実を受け止め、どのように持続可能なまちづくりを進めていくのか。本日の毎日新聞の社説もこのテーマで論じられ、「国も地方も人口減少自体は不可避であるという現実から目をそむけ、思考停止に陥りつつある」ことへの懸念が示され、地方自治の未来を拓いていくために「人口減少の現実に恐れずに向き合い、地域の暮らしを守り、住民参加で課題に取り組む」ことの重要性が説かれています。

古賀市は昨年から、2022(令和4)年度から10年間のまちづくりの指針となる第5次総合計画の策定をスタートさせました。「対話」と「交流」を起点にまちづくりを進めるため、全46行政区(自治会)に私自身が出向き、市民の皆さんの「声」を聴かせていただき、総合計画に反映させるタウンミーティング(対話集会)も開催しています。アンケート調査や庁内での現計画の達成状況の検証などにも取り組んでいます。あわせて、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定も進めています。

私が市長就任後にお示しした「持続可能な都市に向けた経営方針」の理念を常に意識しています。「産業力」「子ども」「健康・安心」の大きく3つの柱と、これらの基礎となる「市民生活を支える基盤」の考え方に基づき、今年一年間も市民サービスの向上に努め、様々な政策と施策を展開していきます。
特に、JR古賀駅周辺開発や企業誘致の推進、農業の振興、観光・物産・情報発信の拠点機能形成、子育て支援や教育環境の充実、地域医療・介護体制の強化、障がい者福祉の推進、地域防災力の向上などにしっかりと取り組みます。さらに、2020年度中に地域公共交通網形成計画や公共施設等総合管理計画の個別計画を策定しなければならないといった課題もあります。西鉄宮地岳線跡地の整備、浜大塚線をはじめとする道路などのインフラの整備、環境保全と循環型社会の形成、国際交流と多文化共生の推進、性的少数者をはじめあらゆる立場の皆さんの権利保障、効率的で効果的な行政運営の仕組みづくりなどにも積極的に取り組んでいかなければなりません。
また、東京オリンピック・パラリンピックを好機ととらえ、ルーマニアのホストタウンとして福津市と連携した文化交流の促進や、ラグビーの福岡堅樹選手やバスケットの比江島慎選手のふるさととしての取り組みを展開し、スポーツ全体の振興につなげていくことも大切です。国史跡・船原古墳の保存と活用を進め、地域資源として生かすための検討を進めていきます。

そして、古賀市は私たち一人一人が大切にされる地域社会をめざします。この年末年始、フィンランドの34歳のサンナ・マリン首相がツイッターでつぶやいた言葉に感銘を受けました。以下に紹介します。
”The strength of a society is measured not by the wealth of its most affluent members, but by how well its most vulnerable citizens are able to cope. The question we need to ask is whether everyone has the chance to lead a life of dignity.” 英語は苦手で正確には訳せませんが、「社会の強さとは、裕福な人々の富ではなく、最も弱い(立場の)市民がどのようによりよく暮らしていけるかで測れる。私たちが問われるのは、誰もが尊厳ある人生を送るチャンスがあるかどうか」。こうした考えを念頭に置いてまちづくりに進めていくことが、誰もが幸せを実感し、自己実現を図れる地域社会につながっていくと確信します。

朝の仕事始めの式でも、こうしたことを職員に示し、「ワンチーム」で業務に取り組んでいく決意を共有しました。

その後、昨年末からスタートさせていた2020年度当初予算編成に向けた三役など幹部による査定の会議を再開。年始のご挨拶にきていただく方々も多く、新年の賀詞交歓会も連日のように予定に入ってきています。本格的な「始動」を実感する仕事始めの一日。あらためて、今年一年もよろしくお願いいたします。


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