カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)の大谷賢二理事長が古賀市役所にいらっしゃいました。福岡高校の大先輩でもあります。今年、外務大臣表彰を受けられたばかり。おめでとうございます!
カンボジアでの地雷撤去や被害者支援、地雷原だった場所への学校設立などに尽力されてきました。国際貢献による世界平和をめざす大谷さんの活動は、次世代を担う子どもたちにぜひ知ってもらいたいと思います。
なお、私は2012年1月、地雷原のバンテアイミエンチェイ州コーントライ村の「CMCコーントライ夢中学校」を訪ねました。飛行機でプノンペンから北西250キロのシェムリアップへ。マイクロバスに乗り換え、西方102キロの同州のシソポンを経由し、さらに舗装されていない道を進み、約2時間半後、中学校に到着。現地では先生方や子どもたちから実情をきかせていただいた後、日本から持参したシャープペンや蛍光ペン、教科書などを手渡しました。
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古賀市議会は私への一般質問を継続。13日は、まもなく完成する都市計画道路・浜大塚線の安全対策、将来世代のための公共施設の今後のあり方、若い世代に魅力を伝えるまちづくり、都市イメージ「ひと育つ こが育つ」などがテーマに。新たな取り組みにつながる答弁もさせていただきました。
【都市計画道路・浜大塚線が完成へ】
長年にわたった都市計画道路・浜大塚線の建設事業が今年度で完了します。車道部分はJR鹿児島本線の線路をまたいで国道495号と国道3号を結び、さらに九州自動車道古賀インターチェンジにつながる東西の重要幹線道路です。2002年に単独立体交差化を開始し、踏切除却による円滑な交通と歩行者の安全確保をめざしています。
車道の高架橋部分は昨年度に完成し、今年度は国道495号と接続する交差点改良工事や地下歩道の整備工事などを実施しています。
質問では、利用者の安全安心のための環境整備が提起され、横断歩道や信号機、防護柵など交通安全施設の確実な設置、地下歩道の警報設備や防犯カメラ、排水ポンプによる浸水対策などを説明。子どもの見守りでご尽力いただいている地元の皆さんとの密な連携を図りたいとの考えもお示ししました。また、高架橋下を駐車場などとして有効に活用する方針も明らかにしました。そのうえで、地元の皆さん、関係者の皆さんに感謝を込めて記念式典も開催することも答弁でお示ししました。
【将来世代のための公共施設のあり方を検討】
中長期的な視点での公共施設のあり方と、これを市民の皆さんの理解を得ながら進めていく重要性も提起されました。
全国どの自治体も直面しているのが高齢化による社会保障費の増加。さらに、生産年齢人口も減少しています。こうした中、例外なくコストがかかり、老朽化が進む公共施設をどうすべきなのか。単純に一定の周期で大規模改修・建て替えを行うと、今後は現在よりも更新費用が多額になります。財政に大きな影響を与えることが予想され、将来世代の負担軽減を考慮し、公共施設の「総量」を適正にすべく、施設のあり方を検討しています。
正直に言って、どの公共施設も現在利用している皆さんがいるので、この問題を提起すること自体が相当に厳しいものがありますが、提起をしないと次世代に無責任になってしまうため、誰かがやらなければならない。今は私がこのまちの首長なので提起する責任を負っています。
まず、既存の施設(建物)を廃止することになっても、その施設で提供している機能は市内のどこかの施設に移転し、維持することを前提に検討を進めています。例えば、市民体育館について機能の移転等をする場合は、今以上の機能となるよう検討を進めていきます。また、市民の皆さんにとって身近な施設である小中学校の体育館等の有効活用も検討していきます。社会福祉センターの千鳥苑や米多比児童館も同様です。このまちから当該施設の機能が失われるのではなく、当該施設の機能を別の施設(単体の施設かもしれないし、複数の施設になるかもしれない)に移転し、維持することを考えています。それぞれ、今利用されている皆さんにとっては仮に機能移転になった場合、移動の距離や手段が変化することなどが想定され、心苦しい面がありますが、まちづくり全体を俯瞰しながら個々の施設の今後のあり方を検討し、説明を尽くしながら進めてまいります。
【若い世代に魅力を伝えるまちづくり】
古賀市のチルドレンファーストのまちづくりもテーマになりました。
特に若い世代に魅力を伝える重要性が提起され、「まちの持続性を高めていくためには若い世代を意識した政策展開が求められ、チルドレンファーストは今後も市政運営の根底に置いて取り組んでいきたい。そのうえで、企業誘致などによる働く場の確保やJR古賀駅周辺のにぎわいづくりなどにより、若い世代にとっても魅力が感じられるまちづくりを行っていく。また、豊かな自然環境や高い産業力、薬王寺温泉や国史跡船原古墳などの魅力的な地域資源をより知ってもらえるよう、SNSなどを活用して情報発信していく。さらに、次代を担う若い世代の意見や考えに触れ、気づきを得、その感性を市政運営につなげる取り組みも引き続き行っていきたい」と申し上げました。
答弁では、産前・産後ヘルパー制度を利用しているご家庭から「近くに頼れる親族がおらず助かった」「きょうだい児の世話をしてもらうことで育児負担が軽減された」などの声をいただいていること、多胎児は通常産後1年の期間のところを1年半とし、回数についても通常年20回のところを40回としていることも説明。地域や民間の子育て支援団体の皆さんとの連携、世代間交流の推進についても認識を共有し、さらなる子育て支援の充実に向けて決意を申し上げました。
【ひと育つ こが育つ―第5次総合計画の基本構想の都市イメージ】
2022年度から10年間の指針となる第5次総合計画の基本構想が11月30日の市議会本会議で可決、成立しました。この基本構想の都市イメージがテーマになりました。都市イメージのフレーズはどこの自治体でも通用するようなものでなく、古賀らしさを織り交ぜながら端的に将来の都市イメージを表すもの、市民の皆さまの印象に残るものがふさわしいと考え、「ひと育つ、こが育つ」としました。検討にあたっては、これまで様々な市民参画の取組の過程で得られたキーワードなどを参考にし、庁内の策定本部会議のメンバーでアイデアを出し合いながら熟議を重ねる中で、私が発案し、最終的には策定本部会議での議論を経て、基本構想審議会でもご審議いただいたうえで成案となりました。
「ひと」「こが」は、ひらがなを使用することで、優しく、柔らかな印象を感じさせること、「こが」は市の名称はもちろんのこと、古賀市がまちづくりで大切にしている子どもの「子」など幅広くイメージしていただくことを意図しています。「育つ」という言葉には、子どもが成長して大きくなる、物事が順調に発展する、内容が豊かになるといった意味があり、様々な政策分野に当てはまると考えています。
また、「ひと育つ こが育つ」の後に続く、「人がまちを支え まちが産業を支え 産業が人を支え みんなが育つ 未来に向かって育ち続けるまち」は、私たち一人一人が支え合う、助け合う、共に生きていく、共にまちをつくっていく、そして持続可能性を高め、次世代により豊かな社会をつないでいく。そうした思いも込めています。ひとづくりによるまちづくりに力を入れてきた歩みを大事にしながら、このまちの良さや強みをさらに引き出し、「未来に向かって育ち続けるまち」を市民の皆さまと共にめざすという意志を「ひと育つ こが育つ」に託しました。
このまちに生きる市民の皆さま、すべての人が、それぞれの価値観で10年後に「育った」と感じることができるよう、しっかり取り組んでいきます。
このほかにも、様々な事情を抱える子育て家庭への支援の強化▽高齢者の生きがいづくり▽商店街の広告付き街路灯と中心市街地のにぎわい創出――について提起がありました。これからの市政運営につなげていきます。ありがとうございました。
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久々にもちつき!
12日、花見東1区で感染対策を講じながら開催され、地元の皆さんや吉田健一朗県議と一緒に気合いを入れてつかせていただきました。
また、もちつきに先立ち、交通安全年末街頭啓発へ。古賀市は今年2月に飲酒運転撲滅都市を宣言しており、交通安全協会や粕屋署の皆さんと啓発のチラシやもちを配りました。皆さん、交通安全、飲酒運転ゼロに向けて力を合わせて頑張りましょう!
投稿者:【mayor2010】
2021年12月14日 17時31分
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