古賀東中学校でキャリア教育「夢授業」が14日開催され、職業人の一人として参加しました。生徒の皆さんは数人ずつのグループに分かれ、15分ごとにいろいろな職業人を回り、真剣に話を聴いてくれていました。
私は政治家、首長として。その社会的意義と役割が伝わったかな?政治家は様々な課題を解決するための民主主義における住民の皆さんの「道具」であり、道具は身近なところにないと使えない。だから、政治家は現場主義を貫き、住民の皆さんとの対話と交流を不断に実践することで、地域課題、生活課題を見出し、解決のための政策形成に力を尽くす。
生徒さんからは「意見が違うことはありますか?どうするんですか?」などの質問も。この社会は誰一人として同じ考えの人はいないからこそ、首長はどんな政策を実行するのか、社会調和を意識しながら決断を重ねる。もちろん首長の決断とは異なる考えの人は必ず出てくる。だから説明する責任があるんだね。たとえ納得が得られなくても、それを続ける。
そんな話をしました。心に残っていたらうれしいですね。
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熊本県の球磨川が流れるあさぎり町と球磨村へ。地域防災力のさらなる強化に向けて、15~16日、粕屋北部消防組合の副組合長として現地を視察しました。最大のポイントは自助・共助の強化がなければ、命を守れないということ。
尾鷹一範町長、松谷浩一村長、防災・危機管理担当の職員さん、地域住民の皆さんにご協力をいただき、2020年7月の豪雨での行政の災害対策本部の動き、地域における実効性ある自主防災体制の確立などを学びました。
とにかく自助・共助が肝です。災害が予見される時、発生した時、行政や消防は住民の目前にはいません。住民自らがそれぞれ置かれた状況を理解し、必要なことを判断し、具体的な行動につなげることで命が守られます。
そのためには平時が大切。「防災は郷土愛」という言葉が印象的でした。日常における自治会や隣組のつながりが、そのまま防災に生きる。PTCAや子ども会育成会、消防団なども根っこは同じですね。近年、これらの組織は加入率が低下傾向にありますが、いざという時、人と人の支え合いの基礎になる。
公助として、古賀市は既に総合防災マップを全戸に配布し、最新の防災行政無線を整備。さらに情報発信を複線化し、メール、HP、LINE、KBCテレビのdボタン広報誌も導入しています。ただ、これらは市民の皆さんに主体的、能動的に活用してもらわなければ生きません。
さらに、避難行動要支援者の避難支援体制も地域の住民同士の支え合いがなければ成立しません。県議時代から県のモデル事業を古賀市内の自治体で多く実施し、かなり前進した地域もありますが、まだ広げなければなりません。
実際に災害が起きた場合、小学校体育館などへの長期避難の可能性もあります。この場合、おそらく市職員は災害行政の実務対応が生じ、避難所に十分配置できません。となると、避難所運営は地域住民で行っていくことになります。
今回の視察は、防災マネジメントをする立場にある者として、被災経験当事者への聴き取りからこうしたことを再確認し、古賀市の防災体制を強化するために公助としてまだできることがあると考えることにつながりました。とても有意義でした。ありがとうございました!
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ESG投資で持続可能な社会へ!
古賀市はNEXCO西日本が発行するESG債に投資しました。投資額は1億円、発行日は2月16日。ESG債は、調達資金がESG(Environment〔環境〕、Social〔社会〕、Governance〔企業統治〕)に貢献する事業に充当される債券のことで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に寄与します。
古賀市は交通の要衝であり、その象徴が九州自動車道の古賀ICと九州最大級の古賀SAの存在。利便性の高さは、多くの企業さんの立地につながっています。私の市長就任後、さらなる工業・物流団地の形成に向けて土地開発を進めており、古賀市のこれからのまちづくりにとっても高速道路は極めて重要です。
今回の債券は、社会基盤である高速道路の整備と長期保全、災害対応力の強化、脱炭素社会の実現に向けた取り組みなどの社会貢献活動に活用されます。「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「産業と技術革新の基盤をつくろう」などSDGsの達成につながります。
今回の投資表明を契機として、古賀市のさらなる産業力の強化をめざし、「未来への責任」を果たしていく決意を新たにします。
古賀市HPもご参照ください。(
こちら )
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北九州市制60周年、おめでとうございます!
同じ福岡県の首長として10日の記念式典に参加しました。同市出身のリリー・フランキーさんのきわどい&終わらないトークが期待通り(笑)
古賀市も北九州市と近く、人と物の交流が活発です。これからもよろしくお願いいたします!
投稿者:【mayor2010】
2023年02月20日 16時19分
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