私の施政方針演説への質疑が26日、市議会本会議で行われました。
市長としてリーダーシップを一層発揮するよう、叱咤激励をいただきました。特に、中心市街地の古賀駅周辺開発や西鉄宮地岳線跡地整備の推進は強く求められました。「今が決断する時機」との指摘をしっかりと受け止め、今後のマネジメントにつなげていきます。
私が施政方針で持続可能性を高める理念を基礎として示している「現在の私たちから未来へ」の射程とあわせ、「過去の先人から託された現在」の視座も重要であるとの提起もありました。全くその通りです。風土、文化、歴史、伝統を大切にしながら、まちづくりを進めていきます。
自治会・隣組をはじめとしてコミュニティを維持する重要性も。特に自治体ごとに現状を詳細に把握する「自治会カルテ」の作成とそれらに基づく基本方針の策定は必要だと思います。
「まちの改造・再編」の視点から、工業・物流団地形成のために進めている都市開発と居住機能の強化が、働く場の拡大と人口の維持・増加につながり、税収増など持続可能性を高めることについて申し上げました。なお、今後の住宅開発を中心とした古賀中学校周辺の新久保南地区と古賀駅東口エリアでは、2030~2040年に2地区で計2840人の流入を見込んでいます。
このほか、市民体育館の千鳥ヶ池公園への新築移転を前提とした公園再整備基本方針、千鳥苑の建物老朽化に伴い民間施設等を活用した機能移転の方針決定、DXやシェアリングエコノミーの推進、平和行政の強化など多岐にわたるテーマでご質問をいただきました。
議案への大綱質疑とあわせると、計9人の議員さんとやり取りさせていただきました。何を質問されるか分からないので、脳内を研ぎ澄ませ、頭フル回転。今後の市政運営で検討すべき意義ある提案もいただき、感謝申し上げます。
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新年度を迎えるにあたって行う施政方針演説。いつも「はじめに」では、世界の知見から時代認識とまちづくりの理念、めざすべき方向性を共有しています。今回は、ノーベル経済学賞のダロン・アセモグル教授とサイモン・ジョンソン教授による「技術革新と不平等の1000年史」を引き、急速に技術革新が進む時代だからこそ、私たち人間のあり方が重要であることについて。
1.はじめに
人工知能(AI)に代表されるデジタル・ツールの技術革新は、私たちの暮らしをよりよくし、社会を進歩させるのか。生成AIが日常に直結したことでテクノロジーと人間存在への関心が急速に高まっています。そして、近未来はユートピアなのか、ディストピアなのか。世界の不確実性が高まる中、私たちは予測し難い将来に不安を抱かざるを得ません。
昨年10月14日、ノーベル経済学賞の受賞者を知り、驚きました。マサチューセッツ工科大学(MIT)のダロン・アセモグル教授とサイモン・ジョンソン教授は、私が偶然、注目して読んでいた「技術革新と不平等の1000年史」の著者。中世の農業の近代化から大洋横断貿易、産業革命、そして現代のAIまでの人類の歩みは、皆を幸福にしたのか。テクノロジーの方向性、さらには民主主義の価値を考究した上下巻約600ページにわたる大著に次の一節があります。
「実は、1000年にわたる歴史と現代における証拠から、一つの事実がきわめて明白になる。つまり、新たなテクノロジーが広範な繁栄をもたらすということに関して、自動的な部分はなにもないのだ。新たなテクノロジーが広範な繁栄をもたらすか否かは、経済的、社会的、政治的な選択にかかっているのである」
イノベーションが生じれば私たちの暮らしがよくなるのではなく、私たちがそれをどう機能させていくかで、社会のあり方が変わっていく。人類の戦史から明らかなように技術革新が兵器の進化、原子爆弾などの大量破壊兵器の開発と使用という結果をもたらし、今もなお私たちは脅威にさらされ、AIは、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツさんも言うように「政府を効率化する可能性もある一方、戦争を大きく変えうる技術でもある」(朝日新聞令和7年2月4日付朝刊)とされます。日々の暮らしに引き付けると、私たちは、SNSにおける差別的言動や根拠なき風説の流布、社会的分断の扇動に、意識的、無意識的に巻き込まれています。AIをはじめとするデジタル技術の実装による社会の進歩と幸福追求の可能性の開拓は、当然に人間次第である、ということです。「我々が賢明であれば、マイナス面は最小限に抑えられるでしょう」(同)との知見を信じたい。
つまり、時代の要請として、政治と行政、企業、団体、市民一人一人の責任は重くなっているといえます。だからこそ、人と人がつながること、連携することで、技術革新の時代を乗り越えていかなければなりません。それぞれが社会における責任を自覚したうえで、それぞれの経験や知見、感性を交差させ、新たな価値を生み出す「共創」を前提に、まちづくりを進めていく重要性が増している。そう考えています。
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施政方針演説の全文はこちらをご参照ください。
https://note.com/tanabe_kazuki/n/n81120217ccb1
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福岡ギラソールを全力応援!
古賀市はVリーグ入りをめざすバレーボール女子の福岡ギラソールのフレンドリータウン。日本バレーボール協会主催の「全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会」が古賀市のクロスパルこがで開催され、23日に応援に駆けつけました。見事に勝利!よかった!
試合に先立ち、始球式を。手前味噌ですが、皆さんのご支援ご協力のおかげで完璧に決まりました!ギラソールの勝利に貢献できたかな?
そして、対戦相手だったトヨタ自動車サンピエナさんが始球式の動画を撮影、アップしてくださっていたのでご紹介。(
こちら )
皆さん、福岡ギラソールの応援よろしくお願いいたします!
投稿者:【mayor2010】
2025年02月27日 18時28分
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