古賀市は、「市全域を都市計画区域に編入する方向ですみやかに検討する」という方針を盛り込んだ第2次古賀市国土利用計画の原案を平成13年9月に市議会に上程しました。
市議会では国土利用計画審査特別委員会による慎重な審議が行われ、最終的には賛成10、反対9の僅差で可決されたという経緯があります。
賛成討論の主なものは、
『バランスのとれたまちづくりを進めるためには、全域都市計画区域編入は必要であるが、市民の意向を十分に反映した計画として欲しい』『速やかに検討するという方向性に期待するとともに、5年間の見直し時点を設定し、検討内容、結果などを市民に明らかにして欲しい』『全域編入は農地に対する不公平感の解消に役立つと考える』『環境への関心の高まりからも今が編入の時期としては適当である』といったものでした。
一方、反対討論の主なものは、
『第3次マスタープランと同時に提案すべきで十分に市民の意見を聞いたとは判断しがたく、基本方針があいまいで農業政策が不足しており十分なビジョンがない』『秩序あるまちづくりには必要だが、速やかに検討するという表現では不十分』『土地政策についての行政不信を解消すべきで基本的な合意を得られる努力をした後に計画を策定すべき』『都市計画区域外の記述はもっと行政の反省点を明確にした表現にすべき』『基盤整備を急ぐ必要があり、今回の提案は時期尚早である』『市街化調整区域の開発手法の研究が十分にできていない』といったものでした。
私は、僅差での可決であったとはいえ、当時の市議会の議決は大変重いものと受け止めていますし、古賀市のまちづくりにとって必要不可欠な議案であったと思います。
次回では、第2次国土利用計画の方針を受け、市がどのような取り組みを進めてきたかについて触れてみたいと思います。(その5に続く)
※この記事に関するご意見をお寄せください。
市長へのご意見箱(別のウィンドウが開きます)
投稿者:【mayor】
2010年04月19日 08時30分