ひと育つ こが育つ
船原古墳遺物埋納坑から出土した金銅製歩揺付飾金具は、六角形の透かし入りの金属板と、その上に幾何学的に配置された複数の歩揺付金具が組み合わされています。このような華やかで美しいデザインはこれまでに出土例がありません。
複雑でとても壊れやすいため、従来の発掘技術を用いた方法では取り上げることは難しく、X線CTスキャナによる確認を前提として、周囲の土ごと取り上げました【下左写真参照】。九州歴史資料館の協力によりX線CTスキャナで撮影したところ、中央にある柱状の棒のようなものから、傘のように枝分かれしている様子がわかりました【下中央写真参照】。
この枝の先端に花びら形の薄い金銅板(こんどうばん)(歩揺)が吊り下がっていたと推測されます。
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