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江戸時代、宴の席で出された「ところてん料理」が余り、外に捨てられました。冬の寒さで凍結乾燥され、数日後にはカサカサの乾物に変わっていました。不思議に思い、乾物をもう一度水で戻して料理してみると最初の「ところてん」よりも臭みが抜け、かえっておいしくなっていました。こうして偶然誕生したのが「寒天」です。食物繊維を豊富に含み便秘予防にも効果的とされ、今では人気の健康食品です。今回は初心者でも失敗が少ない粉寒天を使って、いろいろなアレンジを試してみましょう。
寒天粉…3g
牛乳…300cc
卵…1個
砂糖…30g
バニラエッセンス…適量
カラメルソース【砂糖大さじ2、水大さじ1、お湯大さじ1】
寒天には、角寒天(棒寒天)、糸寒天(細寒天)、粉寒天など、さまざまな種類があります。どれも規定量の水につけておき、火にかけ、きれいに溶かし、軽くふつふつと1〜2分沸騰させます。水につけておく時間は、角寒天や糸寒天は30分以上、粉寒天は2〜3分です。火にかける前に、角寒天や糸寒天はほぐしておくと溶けやすくなります。寒天は沸騰点近くまで熱を加えないと、固まりにくいときがありますので注意してください。
また、溶かしてから再度固めて使うだけでなく、糸寒天などは短時間水につけて戻し、水気を切って、そのまま酢の物などに使うこともできます。春雨などとは違った食感になるので試してみてください。
1.ボールに卵、砂糖を入れ、よく混ぜる。
2.鍋に1と寒天粉、牛乳、バニラエッセンスを入れ煮溶かす。
ワンポイント:かき混ぜながら加熱すると寒天がダマになりません。
3.寒天粉が完全に溶けたら、容器に注ぎ粗熱を取り、蔵庫で約20〜30分冷やし固める。
ワンポイント:こしながら容器に注ぐとなめらかな舌触りになります。
4.<カラメルソース>鍋に砂糖、水を入れ加熱し、きつね色になったらお湯を加えよくかき混ぜる。
プリンにカラメルソースをかければ出来上がり。
2)のどごしつるっとアイスコーヒー
鍋に水150cc、寒天粉0.5g、インスタントコーヒー小さじ1、お好みで砂糖適量を入れ煮溶かす。
容器に注ぎ粗熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める。
寒天をスプーンでほぐし、用意しておいたお好みのアイスコーヒーに加えて出来上がり。
3)抹茶あずき寒天
鍋に牛乳150cc、寒天粉1g、抹茶小さじ1を入れ煮溶かす。
容器に注ぎ粗熱を取り、あずきを加える。冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり。
4)黒蜜寒天
鍋に水150cc、寒天粉1g、黒糖25gを入れ煮溶かす。
容器に注ぎ粗熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める。黒糖大さじ3、水大さじ4、はちみつ大さじ1を耐熱皿に入れ、途中でかき混ぜながらレンジで約2〜3分加熱し、黒蜜を作る。
寒天にきな粉、黒蜜をかけて出来上がり。
5)じゃこときゅうりの寒天サラダ
きゅうり、ハムなどお好みの具材を細切りにする。鍋に水50cc、寒天粉0.5g、しょう油小さじ1、みりん小さじ1、酢少々を入れ煮溶かす。
容器に注ぎ粗熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める。
寒天をフォークでほぐし、具材と混ぜ合わせる。じゃこをまぶして出来上がり。
今回快くきゅうりを提供していただきました。
「きゅうりは生でもおいしく食べられます。親戚の家にも持って行くと、子どもたちがおやつ代わりで一度に3本くらい食べていますよ。」と話してくれました。
木村さんのきゅうりは、コスモス館で7月頃まで販売しています。