ひと育つ こが育つ
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白菜はサラダや漬物、鍋の具材としてもなじみが深く、国内生産量第3位の野菜です。全国で年間を通して栽培されていますが、白菜が普及し始めたのは大正から昭和初期にかけて。明治時代に中国から伝わった当初は栽培が難しく、試行錯誤を繰り返して、今では日本の食卓に欠かせない野菜の一つとなりました。今月は、野菜界(?)でみごと大出世をとげた白菜の料理を紹介します。
白菜・・・2分の1
しめじ・・・1袋
えのき・・・1袋
長ネギ・・・2分の1本
水菜・・・2束
豚バラ肉(薄切り)・・・400g
酒・・・大さじ1
塩・こしょう・・・適量
白菜はサラダ、浅漬け、キムチなどの生食から煮物、炒め物、鍋物などの加熱料理まで幅広く利用できる野菜です。カルシウムのほか、風邪の予防に必要なビタミンCや体内の不要なナトリウムを排出する作用のあるカリウムを豊富に含みます。また、白菜は加熱すると、かさが減るので、たっぷりと食べることができます。食物繊維も多く含む野菜なので、便秘予防にはぴったりです。
また、今回紹介する“白菜と豚肉の重ね蒸し”の料理では、ストレス(寒さもストレスの一つです)に抵抗するビタミンB類とたんぱく質を多く含む豚肉をいっしょに食べることができます。
白菜自身は淡白な味ですが、それだけに、いろいろな料理に使うことができるすばらしい食材です。ぜひ、家庭で白菜と合わせる食材を工夫してみてください。
1.白菜の葉を1枚ずつちぎり、水洗いする。
2.しめじ、えのき、長ネギ、水菜などお好みの野菜を食べやすい大きさに切る。
3.豚肉を塩・こしょうで味付けする。
4.1と3を1枚ずつ、交互に重ねていく。
5.4を2~3等分し、2の野菜といっしょに鍋に敷き詰める。
6.酒を加えて弱火で約30分蒸す。
7.お好みで大根おろしを盛り、ポン酢をかけて出来上がり。
2)白菜のすいとん
白菜・油揚げ・にんじん・長ネギ・えのきなど、お好みの具材を食べやすい大きさに切る。だし汁を火にかけ、沸騰したら具材を入れて煮込む。小麦粉と水を混ぜ、耳たぶ程の硬さにしたものを一口大に分け、鍋に加える。すべての具材に火が通れば出来上がり。
今回、快く白菜を提供していただきました。
「家ではよく白菜を漬物にして食べています。ほかには、シチューの具材に入れてもおいしくいただけますよ。
仕事はたいへんですが、ほかの生産者の皆さんが熱心に野菜作りに励む姿を見ると、自分もがんばろうという気持ちが湧いてきます」と、笑顔で答えてくれました。
元満さんの白菜は、コスモス館で10~3月頃まで販売しています。