ひと育つ こが育つ
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縄目文様を施され厚手な日本最初の様式の土器を縄文土器、BC300〜AC300頃に作られ簡単な文様をもつ弥生土器、古墳〜平安時代に作られた赤褐色の素焼き土器を土師器、古墳後半〜奈良・平安時代に穴ガマを用いて高温で焼かれたものを須恵器という。
旧石器〜新石器時代にかけて作られた石製の道具で、加工法により打製石器、磨製石器に分けられる。
剣、斧、庖丁、槍、槌、鍋、皿、匙、鏃など多種多様の道具がある。
写真はガラス質の火山岩である黒耀石で作られた鏃(矢尻)で鋭い切り口を持っている。
剣は時代の変遷に伴い石製から青銅製、鉄製と変化する。
弥生時代の銅剣は中国系と朝鮮系の二種類があり、形は細形、中細形、中広形、平形の形式に分類される。
鉄剣は古墳時代に盛行し、形も長大化した。
曲玉とも書く。頭部に孔があり緒を通す。硬玉、碧玉、瑪瑙、水晶、琥珀、滑石、土、ガラスなどで作られ装身具、祭祀用具に使われた。
縄文時代にイノシシの牙製の勾玉形垂飾が作られており、これが勾玉の原形という説がある。
鏡はものを映す機能があり、青銅・銅・鉄などの金属で貴重だったことから古来、勾玉、剣とともに歴代天皇が皇位継承する際、三つの宝(三種の神器)の一つとして特別な扱いを受けてきた。
神への祈願のため神池へ投入したり、岩などへの奉鏡した例もある。
人は古来、自然から恵みを受け、また脅威を受けてきた。それ故に感謝と力の享受を願った。神を崇め祭ることを祭祀、儀式が行われたことが判る遺跡が祭祀遺跡である。
見えない神は様々なものや場所に宿り、形をかたどっていった。写真は鹿部山から出土した男根状石製品。
陶土などの原料をよく焼きしめてガラス様にした焼き物の総称を磁器という。
鉄分が焼成時に青系統の色を出したものを青磁、白色の土を高熱で焼いたものを白磁という。
また、黒や柿色の鉄質釉がかかった茶碗を総称して天目という。天目の由来は中国の天目山の仏寺で使用されたことから。
日本の瓦の歴史は仏教の伝来とともに始まる。当初は政治的、宗教的な象徴でもあった。
丸瓦と平瓦を組み合わせながら屋根を葺き上げていき、軒先に文様のある軒丸瓦や軒平瓦、鬼瓦を使い荘厳さを出す。
写真は薬王寺廃寺跡から出土した鬼瓦。
仏教経典を埋納するための容器で円筒、六角筒、八角筒などの形があり材質も鋳銅、鋳鉄などの金属、陶磁器、滑石が使われた。
筒の外面には経典名、意趣、年月日、願主の銘文が記される。
写真は昭和46年、鹿部山から見つかった経筒。
鉄の生産は弥生時代中期に北部九州に始まるが地金は朝鮮半島南部に依存していた。加工がしやすいため武器や武具、工具や農具・漁具などに広く用いられた。
弥生時代後期には石器から鉄製品にほぼ完全に交替する。鉄の生産が本格化したのは6世紀以後。
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