2019/12/04マスター管理者
アフガニスタン・パキスタンでの支援活動に長年取り組んでこられた国際NGO「ペシャワール会」現地代表、中村哲様のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。中村様は古賀西小学校の卒業生でいらっしゃるなど古賀市とのご縁が深く、大変驚くとともに、多大なるご功績に深甚なる敬意を表します。
中村様は古賀西小学校の卒業生です。同校の創立50周年記念誌で、中村様は「海岸に面して松林に囲まれた校舎は素敵でした」「自然への興味が昆虫採集や山歩きとなり、その延長に今の生き方が築かれたのは事実のようです」とつづられ、古賀や周辺地域を歩き、遊び、暮らした子ども時代の日々が「その後の人生に大きな影響」を与えたことを振り返られています。
2006年には「先輩」として母校を訪れ、子どもたちに水路づくりの体験活動の機会を作ってくださいました。今、子どもたちは毎年募金を集め、ペシャワール会に寄付をしています。
2016年には古賀市で「今、平和を考える」と題して講演をしていただきました。医療だけでなく食糧支援や灌漑事業など幅広い分野で支援を続けてこられたご経験に裏打ちされた中村様の「言葉」に、私も心を揺さぶられました。個人的な話ですが、福岡高校の同窓生であり、2018年の創立百周年記念行事でご挨拶させていただいた際の優しい笑顔が今も鮮明に思い出されます。古賀市におられる同級生やご友人の方からも「子どものころから優しい人だった」とのお声が寄せられています。
謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
令和元年12月4日
古 賀 市 長 田 辺 一 城