2024/11/18人権センター
DVとは
英語の「Domestic Violence (ドメスティック・バイオレンス)」の頭文字を取って略したものです。
一般的に配偶者や恋人など、親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力のことを意味します。
DVは「いつでも」「どこでも」「誰にでも」起こりうることです。
DVはお互いの愛情のズレだけではなく、その根底には、優位な立場(身体的・経済的・
社会的)にある者が、その「力(パワー)」を乱用し、弱い立場の者を「支配(コントロー
ル)」しようという歪んだ考えがあります。
DVには
身体的暴力(たたく、ける、髪を引っぱる、物をなげつける)
精神的暴力(大声でどなる、無視する、二人のことも自分だけの都合で決めるなど)
社会的暴力(実家や友人との付き合いを禁止する、スマホで居場所を追跡する、
しつこく連絡してすぐに返事しないと怒るなど)
性的暴力(身体を無理やり触る、避妊に協力しない、中絶の強要をするなど)
経済的暴力(生活費を渡さない、お金の使い方を細かくチェックする、
デートの費用を全部出させるなど)
子どもを利用した暴力(子どもに暴力を加える、
子どもにパートナーを中傷するようなことを言わせるなど)
などが、あります。
DVの被害者
内閣府男女共同参画局の調査(*男女間における暴力に関する調査 令和6年3月)では、
結婚をしたことのある人の25.1%は「配偶者から暴力を受けたことがある。」と回答しています。
また、結婚したことがある女性の27.5%、男性の22.0%が「配偶者から被害を受けたことがある。」と回答しています。
性別に関わらず、DVの被害者になっていることが明らかになっています。
DV(あらゆる暴力)の根絶に向けて
独占したり束縛したりすることは愛情表現ではありません。犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害です。
DVや暴力は、決して「自分さえ我慢すれば収まる」ものではありません。
あなたはなにも悪くありませんし、自分のことは自分で決めていいのです。
嫌なことははっきり「いや」と伝えていいのです。
お互いの違いを認めあい、尊重できるような関係づくりを意識しましょう。
そして、「これってDV?」と感じたら、ためらわずに相談しましょう。
❒11月の1ヵ月間、古賀市では「あらゆる暴力の根絶」を掲げ、誰もが加害者にも被害者にもなることのないよう、市役所の市民ホールやサンコスモ古賀で啓発パネルの展示を行っています。
「児童虐待防止」のシンボルであるオレンジリボン
「女性に対する暴力根絶」のシンボルであるパープルリボンがそれぞれ目印です。
ぜひご覧ください!
【相談先】
●こが女性ホットライン
☎401-5353
開設日・時間:毎日 10時~17時
(木曜日のみ10時~19時)
※祝日・年末年始を除く
●男性DV被害者のための相談ホットライン
☎070-4410-8502
開設日・時間:毎週火曜日・木曜日 18時~21時
毎週土曜日 10時~13時
※年末年始を除く
●LGBTQの方のDV被害者相談ホットライン
☎080-2701-5461
開設日・時間:毎月第1日曜日 14時~17時
毎月第3水曜日 18時~21時
面談相談(オンラインを含む)は要予約
※年末年始を除く
●DVをやめたい方の相談ホットライン
☎090-5303-9394
開設日・時間:毎週日曜日 10時~13時
※年末年始を除く
【緊急な場合】 最寄りの警察または110番